地震や火災などの災害は、いつ、どこで発生するか予測ができません。
もしも災害が発生した場合、被害を大きくしないためにも消防隊が到着するまでは、現場にいる人たちが適切な判断で行動しなければなりません。そして、その場にいる全員が協力し合い、一人一人がその役割を果たす必要があります。
築港は石油化学製品を中心とした危険物を取扱っています。そこでわたしたちは毎年消防訓練を実施し、いつ災害が起きても適切な行動ができるよう繰り返し訓練を行っています。
ポートアイランド化学品センター 消防訓練の様子
築港ポートアイランド化学品センター敷地内において神戸市水上消防署との合同消防訓練が実施されました。(協賛 日本危険物倉庫協会)
この訓練は「危険物安全週間」の一貫行事として、危険物貯蔵施設内における災害発生を想定し、通報・避難誘導・人命救助/救護・漏洩物質の測定/分析・消火活動などを、消防機関と築港自衛消防隊の連携のもとに行われました。
訓練を実施することで市民をはじめ危険物取扱関係者らの防火意識の向上を図り、関係社員らの防災力強化と、化学災害現場での消防機関の迅速かつ安全、そして効率的な防御技術の向上を目的としています。
主な訓練内容
- (1)自衛消防隊による通報・避難誘導・初期消火・消防隊への情報伝達訓練など
- (2)救急救護訓練
- (3)漏洩物質及びガスの測定訓練・除染用資器材設定訓練
- (4)警戒区域設定訓練
- (5)屋外タンクからの人命検索・救助訓練
- (6)一斉放水訓練
カルモ倉庫 消防訓練の様子
築港カルモ倉庫にて神戸市長田消防署との合同消防訓練(長田区C災害対応訓練)が実施されました。
訓練は倉庫から出火、自衛消防隊が消火し鎮火するも、倉庫内に蔵置している危険物のドラムがパレットから落下・漏洩。自衛消防隊が被災し、それを消防隊が救助・除染するといった想定で、消火訓練というよりはむしろ救助訓練といった内容で行われました。
本番さながらの訓練活動を経験することで、『安心』『安全』に対する認識が深まりました。
築港では今後も全社員一丸となって防火・防災に努めてまいります。
遠矢浜倉庫 消防訓練の様子
築港遠矢浜倉庫にて神戸市兵庫消防署、一般財団法人海上災害防止センターとの合同消防訓練が実施されました。
この訓練はドラム缶の転倒事故で危険物が漏洩、火災が発生した場合を想定して行われました。
事故直後、消防署への通報から消防隊到着まで、築港自衛消防隊による初期消火活動を実施。
同時に漏洩物の拡散防止のため、周囲の側溝を土嚢で塞ぐ作業も行いました。
消防隊到着後は合同で消火活動を行い、消火確認後には海上災害防止センターの専用バキューム装置により、漏洩物の回収作業を実施しました。
この様な訓練を定期的に行うことで、災害発生時の各自の役割や行動手順を認識することができます。
また、機材やマニュアルの不具合を見付けて改善することにより、安全性の向上にも繋がります。
危険物災害の発生は非常に大きな事故に繋がるため、常に安全第一の意識を持ち、慎重に業務に取り組んでまいります。